
【1】40cm掘ったら40000μSv/h
建築現場で整地するだけでも結構掘り返す。ましてや鉄骨造の建物を建てる時は基礎回りは2mぐらいは掘削する。ところが世田谷区八幡山のスーパー敷地で、ラジウム226試薬瓶が40cm堀った所で発見された。直上40000μSv/hを観測ということで、本来ならロボットを投入し遠隔操作にて掘削する必要があるはずだが、回りの人達はマスクも付けないで、防護シートを開けて掘削している人と話している。(写真参照)
【2】とんでもなく高い線源
『アルファ線,4.78 (94.5 % ), 4.61 (5.55 % ); ガンマ線,0.186 (3.5
%)
1mの距離に100万ベクレルの小線源があると、ガンマ線によって1日に0.0054ミリシーベルトの外部被曝を受ける。』
http://bit.ly/1eJPCe
1mの距離に100万ベクレル線源であるラジウム226が存在するとしてγ線は0.225μSv/hだ。
通常の蛍光塗料を入れたラジウム瓶が発するγ線は0.064μSv/hぐらいとのこと。
試薬ということで、非常に高い濃度のラジウム226が存在するとしても直上で40000μSv/hもγ線が出るのだろうか?
【3】テレビが安全を連呼する程の非常事態
いつもの事だが、テレビが安全を連呼する時程、気をつけないと行けない。少なくともこれだけは言えるのだが、世田谷区八幡山付近一体では、今後チェルノブイリ原発事故の時のように甲状腺ガンや白血病を発症しても、国や東電に賠償請求できないという事だ。
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(参考転載)
地中から試薬瓶、茶褐色の固形物質 世田谷の高放射線量
2011.11.2 18:26
[公害・汚染]
http://bit.ly/w4iyYJ
高い放射線量が検出されたスーパーマーケット脇の歩道=31日午前、東京都世田谷区八幡山
東京都世田谷区八幡山のスーパーマーケット周辺で最大毎時170マイクロシーベルトの放射線量が測定された問題で、文部科学省などは2日、現場周辺の掘り起こし作業を続け、深さ40センチの地中から放射線源とみられる試薬瓶を回収、撤去した。
同省によると、瓶には茶褐色の固形物質が入っており、ラジウム226とみられる。瓶にふたはなく、周辺の放射線量は毎時40ミリシーベルト(4万マイクロシーベルト)に及んだため、防護服姿の専門業者が円柱状の鉛のケースに密閉し、慎重に運び出した。
瓶の撤去後の線量は同2ミリシーベルトで、瓶のガラス片が飛び散るなど土壌が汚染されている恐れがある。3日以降も撤去作業を続ける。
この日の調査で新たにスーパーの売り場からも毎時8マイクロシーベルトの放射線量を測定。地中の放射線源は複数に及ぶとみられる。今回、掘り出したのは地表面で同110マイクロシーベルトが計測された店舗の入り口付近。同170マイクロシーベルトが出たブロック塀付近はまだ手つかずで順次、撤去作業を進めるという。