2006年11月05日

2ちゃんねるによって日本社会が失った物

○メディア創研access「2ちゃんねるから見た情報社会」
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早稲田祭2006にて
「2ch管理人ひろゆき キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
〜2ちゃんねるから見た情報社会〜」
http://www.geocities.jp/msaccess22/schedule.html
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というのに行ってきました。仕事の都合で、到着が遅れた上に、早稲田大学構内を人波を押しわけかきわけ15号館まで必死に歩いて現場に到着すると既に満員で入場できない状態でした。
しょうがないので、友人とベンチに座って運営の人たちを観察していました。揃いのモナーのTシャツを着ていて、気力十分です(^^ゞ。外には3・4人常駐しています。後で場内に入って解りましたが、スタッフは総勢15人位はいたでしょう。
強行突入しようかとも考えたのですが、チャンスを伺って観察を続けました。
すると、退室する人へオレンジ色の券を配布しています。どうやらあのオレンジ色の券があると再入場出来るようです。
そこで、退室したカップルを追っかけて
「すいません入場券が欲しいのですが・・」
と頼むと、サクっと僕に2枚くれました。(感謝感謝)
その券を使って堂々?と入場できました。さて、入場しまして、場内を観察していますと、映画館の如く、皆でそろって西村の話しにあわせて笑っています。
ヤジもブーイングも飛びません。
立ち見まででている満員御礼の状態で
「お前の言ってることをおかしいだろ!」
とかヤジを飛ばそうとしてもなかなか飛ばせるものでもありません。
衆議院本会議場でヤジ飛ばしまくっている国会議員の皆さまを尊敬します(笑)。
という訳で、静かに西村の話しを聞いていました。
メディア創「研」と名乗るだけあって、2ちゃんねるに対して批判している人達の発言をビデオを流して、西村に発言を求めます。
さすが西村思いっきりネガティブ発言ビデオを無視して話しを続けていきます。
そんな荒唐無稽に思える西村の話しには幾つか興味深いポイントがあることを、私は感じました。
・2ちゃんねるは60台のサーバーで動いている(2ちゃんねる・PINKちゃんねる・まちBBSを含む広義の意味で?)
・サーバー運営はサーバー会社に任せている。
・削除人は150人、ニュース記者300人。
・クラスタリングはしないで、1サーバー毎にプログラムとデータ保存をさせて完結させている。
もっとも興味深いのは
「雄ライオンは何もしていないようで、獲物を雌ライオンの方へ追い込んで捕らえさせている。僕は雄ライオンのような存在」
という趣旨の発言です。
私は仕事があったので、20分程度で退出しました。

○「祭り」は存在するがゆえに善なのか?
 2ちゃんねる上には「祭り」というものが存在します。現実の祭りとは趣が違い、匿名書き込みによる連続誹謗中傷によって「祭り上げる」訳です。
2ちゃんねるには「電網私刑場」の機能があるのです。
そして、西村の「雄ライオン」発言に含蓄が感じられるのは2ちゃんねるの変遷が伺えるからです。
-----引用開始------
2ch西村によるネット犯罪手口
http://1ch.tv/thread.php?th=7453&ca=8&ar=35
2ch西村によるネット中傷犯行の記録集(実録ログ)
サイト名:ドコモ埼玉支店BBSの、凄まじい攻防戦
アドレス:
http://www.d-t-v.com/takaon/2ch/docomo.htm
サイトを破壊指示した西村の発言記録(実録ログ)
サイト名:埼玉ドコモBBSの横暴
アドレス:
http://www.d-t-v.com/takaon/2ch/saitama.htm
-----引用終わり------
1999年2ちゃんねるが発足したころは、あめぞう掲示板優勢でした。「あめぞう@芸能」からの客引きを兼ねて西村直々に広末涼子さんを「祭り上げて」います。
埼玉ドコモ事件以後は西村は固定ハンドルで煽りを行うことは無くなりましたが、匿名で煽りったり他の掲示板への工作書き込みをしていました。
西村の「雄ライオン的役割」というのはそういう意味だと思います。削除人への隠然とした指示の元に「祭り」を持続させるわけです。
威嚇中傷威力の反復によって、他サイトを威圧して弱体化させたり閉鎖に追い込みつつ、集客を行うという一石二丁?の手法です。
結果、この手法によって多くのサイトが閉鎖に追い込まれました。
「祭り」とは2ちゃんねる側の方便の言い方に過ぎません。
「祭り」によってネット言論は抑圧され、現実社会に向けられた誹謗中傷の連鎖によって「護るべき尊い価値観」も失われたのです。

○イラクの人質は三バカなのか?
 2ちゃんねるの出自と運営方針が先に述べた惨状通りなので、その後も自堕落な方向へと突き進んで行きました。
私が致命的だと思ったのは、2004年4月10日頃に勃発したイラク邦人拘束事件に対する2ちゃんねる上のバッシングです。
2ちゃんねる上のあちらこちらの板に高遠さんのアスキーアート(絵文字)が貼られ、ありとあらゆる罵詈雑言が書き込まれました。
この有り様をみた私は2ちゃんねるの害悪について更に深く考えるようになりました。
私の知り合いの殆どはイラクの人質を非難していました。チェーンメールまで回して喜んでる始末です。どうしようもありません。
イラクで孤児の面倒を見ている人や、イラクの状況を報道するために活動している人達は尊ぶべき存在です。
一体、どこのどなたが彼等を非難できるのでしょうか?
ところが、2ちゃんねる上を含めて、日本社会は彼等を「三バカ」と断罪したのです。
価値観がひっくり返ったとも言えますし、護るべきクリスチャニティ(奉仕)の精神が無価値に帰したとも言えます。
社会を構成する骨子は社会に対する奉仕の精神がそれぞれの人に宿っていることに発するのであって、奉仕の精神を否定してしまえば、私利私欲にまみれた自堕落で退廃の社会へと転落していくのは目に見えています。
自衛隊は邦人の人命よりもイラクの水道工事ひいてはアメリカの御機嫌伺いのために存在するのでしょうか?
小泉首相はイラク自衛隊の撤退は絶対にあり得ないと、即断し明言しましたが、それは在外邦人の人命を危機に晒す行為です。
仮に為政者が為政者として人命軽視も何のそので、アメリカの御機嫌伺いをするのはそれなりの理屈もあるのでしょう。
しかし、在野の人達はそのような為政者の横暴な振る舞いに対して、自分たちの社会が涵養してきた道徳規範で対抗すべきだったのです。
ところが、為政者の尻馬に乗って市井の民も加虐の列に喜び勇んで加わったわけです。
それを媒介したのは2ちゃんねるです。
2ちゃんねるはイラクで拘束された人達をあげつらい「祭り」を行い賑わいを続け、集客力を維持して行きました。

○香田証生さん殺害に思う
更に常軌を逸していたのが、香田証生さん殺害の時です。
香田殺害映像で、”いつものように”2ちゃんねるで「祭り」が起きました。
その夜、2ちゃんねるはDDos攻撃を受けて落ちました。
当然の報いだと思います。

○提灯と釣り鐘、月とスッポン、いや、比較するのもおこがましい
下村健一「目のツケドコロ」というTBSラジオのサイトがあります。そこからの引用です。
-----引用開始-----
『オーマイニュース』発進!(2)
『2ちゃんねる』ひろゆき氏のネット新聞無用論
http://www.tbs.co.jp/radio/np/eye/060902.html
司会:もう一つ言いますとね、まあ、『2ちゃんねる』に出ている情報、その言葉が事実かどうかっていうことを、受け取った人が自分の責任で判断すると。それがなかなか、色んな物が沢山あるので、「どこからどこまで自分が判断したらいいか分からない」とか、「どうやって『2ちゃんねる』を利用したらいいか分からない」という人達も沢山いると思うんですけど、そういう事についてのアドバイスって何かありますか。
ひろゆき: まぁ分からない人は使わなければいいと思います。別にインターネット使わなくても日常生活に差し障りは無いので、その「分からないから使えない」というのであれば、使わなくても問題ないと思いますけど。 

高遠菜穂子のイラク報告(16)
カスム逮捕!それでも支援活動は続く
http://www.tbs.co.jp/radio/np/eye/061028.html
高遠: 彼はそれで釈放されたからラッキーな方で、実際には、今まで(情報発信をしようとした事が理由で)殺されてしまった人が本当にたくさんいるんです。以前にもお話ししたと思うんですが、私達の現地プロジェクトのメンバーも、2人射殺されてます。
-----引用終わり-----

○2ちゃんねるというコミュニティは自らの行い故に、いずれ消滅する
------転載開始------
朝日新聞ニュースDrag 高成田 享氏の署名コラムから
(ニュースステーションのコメンテーターで出ていた人です)
それにしても、誘拐したグループと同じように、3人の行動を理解していない日本人がたくさんいることを知って、こころが寒い思いをした。「2チャンネル」に「狂言」などと書き込みをしている人たちだ。人は自分という物差しでしか他人を測ることができないといわれるから、高遠さんらの行動を見ると、そんな立派なことをやれるはずがない、だから自作自演の狂言に違いないということになるのだろう。
他人に向けた刃は自分に戻ってくることにいつか気づくだろう。
------転載終わり------
 早稲田際の西村のイベント会場では観客は一体感を持って笑っていましたが、それは人とあげつらうことによって生成されたコミュニティにおける悪意の媒介者達の囁きに過ぎず、やがて自らの行い故に消滅の憂き目にあうでしょう。
私が真に憂えるのは、2ちゃんねるの存在を長きに渡り許容し続けた日本社会そのものも同じ運命を辿る可能性が高いのではないのか?ということです。

○付記・昔、私が書いた文章です。
(略)
涼しくなってきた昨今、物思いに耽け、イラク邦人拘束事件を回想すると、あれから時が経ったのをしみじみと感じます。
当時の政府やマスコミや市井の人々の人質に対するバッシングは猛火をふるい、私をげんなりさせました。
「何故、志し高き人達を中傷しなくてはいけないのだろうか?」
私は日本の衰亡を予見する傍証例として、知見するだけにして、今回の一件にはコメントしないでおこうと考えておりました。
でも、あの事件を冷静に考えることが出来る今、事後に出てきた幾つかの情報も含めて取りまとめ、簡単な形で総括したいと思います。

当時、フランス紙ル・モンドは「人道主義に駆られた若者を誇るべきだ」と報じ、パウエル米国務長官は人質に対し て、「危険を冒す人がいなければ社会は進歩しない」
とコメントしました。
フランス紙ル・モンド 「日本:高揚する人道主義」
http://homepage.mac.com/naoyuki_hashimoto/iblog/C394170269/E2083218708
パウエル国務長官「3人を誇りに思うべき」
http://homepage.mac.com/naoyuki_hashimoto/iblog/C1310380191/E103576470

一方、首相官邸筋が流した「自作自演説」「事前予告説」等の虚偽情報がインターネットやマスメディアを奔流となりて駆け回り、人質の方々に対する激しいバッシングが沸き起こりました。
私は、「イワシの頭も信心」状態である日本人の御上やマスコミ絶対信奉主義を断じても無意味なのは解っています。
一つ言いたいのは、日々自らの生き方を問えば、人の生き方に興味が湧くし、理解力も付くはずです。
イラク人質の方々を中傷する人々は自らの生き方に絶対の自信があるのか、それとも、自分について諦めてしまった人なのかどちらなのかだと思います。

イラクで人質となった、高遠菜穂子氏はマザーテレサが始めた「死を待つ人々の家」での邂逅を経て、ボランティの道を進んだそうです。
http://www.26cluster.ne.jp/news/sp_iraqi052.asp
新聞報道によると、イラク入りの前に、東南アジアの寺院で長期間瞑想に耽り、「(イラクの孤児達に分け与える)愛が満ちてくるのを待った」そうです。
前人の道を辿り、その到達点がイラクで孤児の面倒を見るという活動だったのです。

リスクを考慮すれば、到底取りえない行動を成しえる人は、その人格に狂気を宿している訳です。
その観点から言えば、今回、戦時のイラクに入国した人達は多かれ少なかれ、安寧の日本社会においては、常軌を逸した行動を取ったといえるでしょう。
そして、高遠氏は自らの信念に基づいて行動し続けました。
イラク人質事件が起きたとき中東のテレビ局アルジャジーラは、高遠氏がイラクの子供の面倒を見ている映像を流し、各団体が人質開放の働きかけを行いました。
彼女自身、拘束した人達と宗教の違い等の議論を交わし、心情的な繋がりを形成しており、自らの実績と能力で運命を切り開き、解放を勝ち取りました。
(略)

posted by たかおん at 15:39| 埼玉 🌁| Comment(0) | TrackBack(1) | 2ちゃんねる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Excerpt: 2ch管理人が早稲田大学で講演したという。
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Tracked: 2006-11-16 11:40