2015年04月04日

福島第一原発4号機で何が起きたのか?

福島第一原発4号機は「いつの間にやら建屋が破壊されていた」ということで、福島第一原発事故における謎の一つとなっている。

みのもんた氏が「4号機を見に行く」とラジオで話した直後に、失脚させられた。

あの経緯を報じたマスコミの発狂振りを見ると、「4号機には何かある」と疑わざるをえない。

2013年1月3日の朝日新聞プロメテウスの罠の記事が出てきた。

事故当初、統合参謀本部議長マイケル・マレンは「米軍は4号機が危ないと考えている。」と述べた。
マレン氏の地位はホワイトハウスの代理人とも言える立場であり、米国側の代表者としての意見と言える。

14日の午前までに既に1号機・3号機は爆発を起こしていた。

「4号機の核燃料プールに1535体の核燃料が入っており、水がなくなるとメルトダウンが始まり、膨大な放射能が飛び散ってしまう。影響は日本全土に及ぶ。」

(ちなみに、燃料プールの核燃料棒は当初の数字から2回訂正されている、この点も疑念を持つ要因となっている。)

15日6時過ぎに4号機で爆発。2号機の格納容器内圧力の急減が起きている。ほぼ同時刻だとされる。

(この事故の悪化により吉田所長の待機指示を決定している)

朝日・読売共に15日の4号機爆発・火災発生に対応した米軍出動を報じている。

4号機燃料プールの問題点、これは核燃料プール全部に言えるのだが、その高い設置位置にある。

燃料プール喫水はオペレーティングフロアー最上階である。

地面からの高さは30m程度あるのだろうか。

しかも、燃料プールは圧力容器や格納容器のように密閉されていないし、そもそも上部に蓋がない。

推測だが、燃料プールには定期点検中だった原子炉から取り出したばかりの核燃料が運び込まれており、収納量が多いこともあって、極めて発熱量が多く、冷却方法が失われた場合、本来は数日かけて沸騰に至るところを、もっと、短時間で沸騰に至る状態だったのではなかろうか。

ヤツコ米原子力委員会委員長は燃料プールに対して3重の電源を用意する事を提案していたが、退任に追い込まれている。

GE社の技術者証言によると、高い位置への燃料プール設置は危険だということを指摘したのだが、「経済性」を優先する関係から、そのまま高い位置で施行されたそうだ。

「ターンキー方式」により、東電側はGE社の設計を受け入れることで割安の施工料で契約した。設計変更が発生すると、多額の費用が請求されるので、変更が見送られたとも言われている。

一方では、施行に遅れにより、GE側が度々追加費用を請求すると東電側は了承したとも報じられている。

燃料プールが高い位置にあった方が、原子炉内との核燃料交換が容易であるので、「経済性」を確保できるという事である。

しかし、事故が起きた時、高い位置にあるがゆえに注水が難しい。
事故対応の難しさについてGE技術者は憂慮していたと伝えられている。

結果的には冷却機能が失われた燃料プールに対して、コンクリートポンプ車で外部注水を行うことになった。
高所へ注水可能なコンクリートポンプ車を調達するのに時間がかかり、事故対応が遅れた。

この「ターンキー方式」は、緊急ディーゼル発電機がタービン建屋地下1階に2台ともあったことと関係している。

米国では竜巻が多いので、緊急発電装置を地下に設置する。

しかし、米国側は洪水対策として発電機に防水対策を施している。

日本では、建築後40年に達しようとしていたのに、改善策が取られていなかった。

安倍総理が2006年に国会で語った「全電源装喪失はない」の発言もあり、別の箇所に電源装置を設ける事をしなかった。

裏手の高台に電源装置を設置していれば、地震で配管破断が起きたと推測される1号機はともかく、これほどの連鎖原発事故には至らなかった可能性は高い。

原発関係の本を読むと「経済性」、つまり原発の発電費用は安い、という事を巡って様々なやりとりがされている。

ウラン鉱山の掘削から考えれば、決して安くないのは想像に難くない。おそらくウラン掘削に対して投じられた石油エネルギーを考えると、石炭やガスを掘削して発電するよりも効率が悪いと思われる。

原発は数字を装飾して、他の発電方法よりも原発は安いという事を喧伝しなければ、成立しない発電方法である。

そこで、日本では安全対策もおざなりにされてきた。

組織内の硬直体制もあっただろう。

「安全といって原発を設置したから、安全対策をすると不安を煽ることなる」

という愚かな理由で安全対策を放置してきた。

津波対策も同じである。旧保安院内部も東電も海溝型地震による津波を想定していたが、結局対策を取るにまで至らなかった。

保安院上層部が「クビにする」などと恫喝したとも言われている。

4号機の建屋破壊の謎は、「核燃料の取り扱い方法」を巡る秘密があるとも噂されている。あれこれ、推測話は飛び交って入るが、真実が明らかにされることはないだろう。
しかし、事有れば直接に我々の生存を脅かす事となるし、実際にそのような事が起きた。原発に関する事柄においては、可能な限り秘密は取り除かれなければならない。

一時期話題になった汚染水タンクの漏水については、現地に入っている原子力規制委員会の調査員と東京電力の報告に食い違いがあるようだ。
最近では、2015年3月20日頃から福島第一原発周辺での放射線量増加が計測されている。
溶け落ちた核燃料が、地下において再臨界している可能性が高い。
予算がつかないので、年度末まで放置される現場作業も多々あるといわれており、民間企業による原発事故対応への限界が指摘されている。



(参考)
福島燃料プール危機の教訓
プロメテウスの罠A_pUErlCcAAu5G_.jpg

posted by たかおん at 16:40| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 原発 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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